WindowsにOctave3.0.1をインストールしてみた 2

環境は、Windows XP Home SP3 + IE6。

インストール手順:

  • Octave vs2005版をアンインストールした(前回の続き)。
  • Microsoft Visual Studio 2008 C++ Express Edition SP1 を SQL と一緒にインストールした。
    • このとき、以前から入っていた vs2008 C# でも SQLサーバを入れていたため、SQL用の環境変数PATHが二重登録されてしまったので、修正した。
    • OctaveのパッケージをコンパイルするのにCコンパイラが必要らしく、多分vs2008 C++ を入れればこれが解決するのではないかと思ったので入れてみた。
  • octave-3.0.1-vs2008-setup.exeでインストールした。設定はデフォルトなので、グラフィックは従来からよく知られているgnuplotではなくてjHandles、テキストエディタはSciTEとなる。

さわってみた:
(2008-12-26追記) SciTEの日本語化は http://sc1.cc.kochi-u.ac.jp/~murakami/cgi-bin/FSW/fswiki.cgi?page=Windows%C8%C7Octave%A4%CB%B4%D8%A4%B9%A4%EB%A5%E1%A5%E2 を参考にした。
SciTEという多数のプログラミング言語に対応したテキストエディタが同梱されていてスタートメニューから起動できる。2バイトコードが化けるのでフォント設定を探してみたが、"Option"メニューから"Open Local Options File"などが開けるようになっていてこの中に設定を記述しなければならない様子。記述法を調べるのが面倒なので、"File"メニューから"Encoding"でUTF-8を選択してとりあえず漢字も書けるようになった。この場合ファイルはUTF-8で保存されるのであろう。

SciTEはOctaveのコンソールから"edit"とタイプすることでも起動できる(Octave 3.0.1をデフォルト設定でインストールした場合)。

newsコマンドを実行すると、コンソールに「instrは将来サポートされないのでincharを使え」という意味の警告が出たので、news.mファイルを探してテキストエディタで書き換えた。

グラフを描くのはgnuplotに代わってjhandlesというjavaで書かれたプログラムである。そのため起動が遅くワンテンポ間が空くが、機能は増えているらしい。

その他readmeでは新機能として以下のものがあげられている:

  • 整数型
  • 固定小数点演算
  • sparse matrics (疎行列の内部表現というかインプリメントというかの一種らしい)
  • Linear programming code based on GLPK (GLPKってなに?)に基づいた線形計画法
  • 64-bit compilation support (64bit精度の演算がサポートされたということでいいのか?)
  • MATLAB Ver7のファイルで利用されているようなgzipのファイルやストリームがサポートされた
  • Matlab compatiable graphic handles (グラフィックがMATLAB互換になった)
  • Microsoft Visual C と mingw のサポートが以前よりよくなった (注:これはVS2008版なので、PCにVS2008C++のExpressEditionが入っていればOCT/MEXファイルをコンパイルして生成できる(mkoctfile/mexコマンドを使う))
  • MEX インタフェース(MATLABコンパイル済みファイル)が完全互換
  • その他たくさんのマイナーな機能と互換性が変更になっている

訳していて、そういえばgnuplotに代わってjhandlesになってるがこれはMATLAB互換と関係があるのかとか、ネット上の古いOctaveの記事ではMATLABとの互換性についていろいろ書かれているが、3.0.1ではMEX v7のファイルがサポートされているのでひょっとしてWavelet解析パッケージがそのまま使えるかなとか、まあそういう事がわかってきた。